『てんてんくん』作者、2027年大河ドラマ主人公が自分の先祖と発表
小栗かずまたが曾祖父・小栗忠順を描く漫画を『最強ジャンプ』で開始。NHK『逆賊の幕臣』放送に先立つ。
小栗かずまた、 『花咲天使テンテンくん』の作者が、NHKが2027年に放送する大河ドラマの主人公が自身の直系の先祖であることを明かした。発表は6月4日で、作者の新作漫画が曾祖父・小栗上野介忠順の生涯を描くことも確認された。ドラマ『逆賊の幕臣』では松坂桃李が同役を演じる。 『逆賊の幕臣』。
漫画のタイトルは 『小栗忠順物語~ボクのひいひいおじいちゃん~』 で、7月3日発売の 『最強ジャンプ』8月号から始まる。全5話で、小栗忠順研究者の村上泰賢と幕末史専門家の大石学が歴史監修を務める。小栗自身はXで「漫画家が自分の有名な先祖の伝記を描くのは、おそらく世界初だろう」と語った。
作者はこの作品を、ドラマ放送前の入門編と位置づけている。ギャグがあり子どもにも読みやすい作風だが、その裏には本格的な資料調査がある。歴史漫画が学術的な監修者を付けるのは今回が初めてではないが、個人的なつながりがあることで読み方が変わる。編集部からの依頼ではなく、自分の家族の物語なのだ。
小栗忠順とは
小栗上野介忠順は1827年生まれで、徳川幕府の高官だった。日本初の遣米使節団に加わり、現地で見たものを国の近代化に生かした。横須賀造船所の建設を推進し、幕府財政を立て直し、明治維新後に主流となったのとは異なる日本の構想を描いた人物だ。
大河ドラマでは勝海舟のライバルとして描かれる。新政府からは逆賊とされ、その名は長く埋もれた。NHKは歴史の敗者を掘り起こすエンターテインメントをうたっており、真田幸村や石川五右衛門などで実績のある路線だ。
同誌の編集部は 『最強ジャンプ』 の編集部は主人公のデザインを先行公開して企画を正式発表した。漫画の連載開始はドラマの宣伝が動き出す時期と重なっており、コミカルな作風で入ってくる子どもと、2027年までに予備知識を得たい大人という読者層の交差は自然に生まれそうだ。
読者の反応
SNSでは、この時期の発表に驚く声が上がった。全5話ではこの題材の可能性に対して物足りないとして、 『ジャンプ+』 への移籍や単行本化を望む読者もいる。小栗の名を知らしめた 『テンテンくん』を懐かしむ声もある。
自分の家系を掘り下げた作家はこれまでにもいるが、ここまで歴史的な重みのある先祖を持つ例はない。漫画が成功すれば、出版社には拡大の余地がはっきりある。この人物は5回で描き切れる器ではない。
第1話は7月3日公開。予告は本日発売の 『最強ジャンプ』7月号に掲載されている。
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