『サマーウォーズ』『エヴァンゲリオン』の音響技師・小原善男が死去
ミキサーとして細田守や片渕須直と組み、1990年代から『ドラゴンボールDAIMA』まで活動した。
録音技師・音響ミキサーの小原善男が2026年10月28日に死去した。X/Twitterで声優の松井菜桜子と片渕須直監督が伝えた。小原は片渕と 『この世界の片隅に』で仕事をともにしている。
メインクレジットに名前は載らないが、彼の仕事は数十作品の台詞、環境音、最終ミックスに残っている。小原は細田守監督の 『サマーウォーズ』 や 『おおかみこどもの雨と雪』、そして 『時をかける少女』に参加した。
細田、片渕、そして長く続くフランチャイズを渡り歩いた仕事
小原の経歴は数十年にわたり、作風も幅広い。1990年代には、メカと心理ドラマでジャンルを塗り替えた 『新世紀エヴァンゲリオン』に参加。それから数十年後、彼の名前はアニメでも特に長く続くフランチャイズの最新作 『ドラゴンボールDAIMA』にもある。
その間には、ラブコメディの 『ラブひな』、ファンタジーの 『スレイヤーズREVOLUTION』 、不条理な笑いの 『フリクリ オルタナ』 と 『フリクリ プログレ』にも関わった。ジャンルの幅広さは、まったく異なる作風に合わせられる技術者としての姿勢を示している。
片渕監督が第二次世界大戦中の若い女性の日常を描いた 『この世界の片隅に』では、音が親密な空気と各場面の感情的な強さを支えている。 『サマーウォーズ』 と 『おおかみこどもの雨と雪』では、ミックスが細田作品の特徴である家族ドラマとファンタジー要素の組み合わせを際立たせている。
見出しにはならない仕事
小原の死は、アニメ制作が共同作業であることを改めて思わせる。監督、アニメーター、脚本家、声優、作曲家、技師たちが、脚光の当たらない場所で細部を作り上げている。音響ミキサーは声、効果音、音楽のバランスを決め、各場面に必要な明瞭さと強さを与える。
小原は、歴史ドラマの 『この世界の片隅に』 からアクションの 『ドラゴンボールDAIMA』まで、日本のアニメーションで最も影響力のある映画やシリーズに名を残した。
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