KADOKAWAが池袋に新アニメスタジオ「Studio One Base」を開設
5つのスタジオを約1400坪の施設に統合し、約400人が働く拠点となる。
KADOKAWAは11月1日、 Studio One Baseを東京・池袋に開設した。新しいアニメ制作拠点で、同社は5つのアニメスタジオを同名の新会社に統合し、サンシャインシティで運営する。
Studio One Baseに加わったのは、ENGI、スタジオKADAN、Chip Tune、Bernox Films、Raging Bullの5スタジオ。それぞれブランドと個性は維持しつつ、同じ屋根の下に入ることでクリエイター同士のコミュニケーションや技術・知識の交換をしやすくする。
KADOKAWAが池袋に開設した新アニメ制作拠点、Studio One Base。施設全体は約1400坪で、約400人が働く。建物の中心となるメインスタジオはワンフロア約1000坪で、KADOKAWAはこの種のスタジオとして日本最大級と説明している。
制作の流れに沿って設計された空間
メインスタジオは部署ごとにオフィスを分けるのではなく、実際のアニメ制作の流れに沿ってエリアを構成している。3つのゾーンがつながっている。 「イマージョン」は、クリエイターが仕事に集中するためのエリア。 「チューニング」は、情報共有や相談のためのエリア。 「レゾナンス」は、社内外の人との交流から新しいアイデアを生み出すことを想定したエリアだ。
空間の設計にはクリエイター自身の意見を取り入れた。例えばデスクは特注の可動式パーティションで、各スタジオの資料の量や作業内容に応じて棚や高さを調整できる。長時間の作業に備えた人間工学に基づく椅子や、映り込みを抑えた照明も導入した。
アニメ制作の流れに沿って設計されたStudio One Baseのメインスタジオ。同じ建物では KADOKAWA Creatorsが運営を始める。若手人材を社員として雇用し、実際の制作現場で育成する会社だ。新人アニメーターが具体的な作品に携わりながら、隣接するスタジオのサポートを受けて学ぶことを狙いとする。
KADOKAWAはこの動きを、制作体制の改革計画「つくる人をつくる。つくる場所をつくる。」の一環と位置づけている。アニメと実写の制作力を強化し、クリエイター支援を広げ、知的財産の創出を強める戦略だ。
KADOKAWAの新制作拠点、Studio One Baseの施設内。同社はまた、池袋が位置する豊島区との連携を深め、スタジオをクリエイターとアイデア、新プロジェクトの交流拠点にする計画もある。最終的な目標は、より多様な作品を生み出し、世界中のファンに届けることだ。
Studio One Baseから最初にどの作品が出るかは、KADOKAWAはまだ発表していない。5つのスタジオを同じ屋根の下に集めた狙いは明確で、社内の連携強化と、実際の制作で学ぶアニメーターの育成だ。
KADOKAWAのこの一手をどう思うか、こうした大型スタジオがアニメーターの労働環境改善につながると思うか、コメントで教えてほしい。
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