Devil's CrestはSAOの二番煎じにはならない:川原礫がホラーと82人の主人公について語る
『ソードアート・オンライン』の原作者と宇城信司監督が、Prime Videoの新作が代表作とどう差別化されるかを詳しく語った。
川原礫 は、 『Devil's Crest』 が「もう一つの 『ソードアート・オンライン』」として読まれることを望んでいない。Kakuchopureiのインタビューで、原作者と監督の 宇城信司 は、アニメ化がサバイバルホラーと82人の主人公という構成に賭けて、キリトとアスナの影から離れようとしていると説明した。
本作は 11月6日にPrime Videoで配信開始 となり、川原自身のライトノベルをアニメ化する。物語の主人公は 芦原佑真。ゲームのテスターとして仕事でプレイしていたVRMMORPGが現実世界と混ざり始めるのを目の当たりにする。その後に待つのは剣と魔法の冒険ではなく、ホラーだ。
感情を動かすホラー
川原はスティーヴン・キングへの傾倒と、強い感情を引き起こす手段としてのホラーへの思いを認めた。「読者にとても感情的な瞬間を届けたいから小説を書いていて、怖い瞬間はそのための一番の方法なんです」と語った。
長く黒い髪の人物が、鋭い歯と脅迫的な表情を見せている。『 ソードアート・オンライン 』にもホラー的な場面は忍ばせていたが、意図的に抑えていた。 『Devil's Crest』 では抑える必要がなかった。サバイバルホラー作品である以上、そうした瞬間をためらわずに組み込めたからだ。「ホラー要素にブレーキをかける必要はありませんでした。人を怖がらせて感情を揺さぶるために、意図的に取り入れることができたんです」と話した。
物語を損なわずにアニメ化する難しさ
宇城は、ゲームの仕組みを見せることと物語を薄めないことのバランスについて語った。「仕掛けを強調しすぎると、物語が失われてしまう」と指摘する。チームにはゲームファンが何人もいて、そうした内部のやり取りがゲームプレイの面白さとドラマとしての重みのちょうどいい落としどころを見つけるのに役立ったという。
川原によれば、中心となるテーマは「本当の自分と向き合うこと」。ほとんどのキャラクターは悪霊に取り憑かれているが、その悪霊は彼ら自身の暗い側面にほかならない。「その霊に嘘はつけないので、隠してきた自分自身の一部を見ざるを得なくなるんです」と説明した。重要なのは憑依そのものではなく、ありのままの自分を目の当たりにしたとき、キャラクターがどう行動するかだ。
ペルソナとSkyrimから拡張現実へ
川原は 『女神異聞録ペルソナ』 を 『Devil's Crest』の構造への直接的な影響として挙げた。普通の学生が不思議な世界に足を踏み入れてそこで戦うという形で、二つの世界の境界ははっきりしている。「悪魔はディアブロス、クレストは偽りの魔法です」と説明した。
拡張現実については、ARデバイスをあまり使ったことがないと認めつつ、QRコードだけで機能し、一日の中で価格が変わる値札がすでにあると知って驚いたという。一方、宇城はMMOがあまり好きではないと認めた。 『Skyrim』 のほうが好きで、採取やクラフト、建築の自由さを評価している。
クラス全員が悪夢に閉じ込められる
『 Devil's Crest 』のメインキャストは、互いに複雑な関係を持つ小学生たちだ。川原は、現実と同じように、観客が自分と重ねられるキャラクターを見つけてほしいと考えている。「一人か何人かのキャラクターに共鳴を感じて、このサバイバルの世界の仲間として楽しんでもらいたいです」
宇城は、アニメ化にあたっての自分のテーマは「人が生きていること」だと付け加えた。出られない部屋に一緒に閉じ込められたとき、人が何を考え、どんな言葉を使うのかに関心がある。彼にとってこの作品は、極限状況における人間性を描く手段だ。
川原は最後に、この企画の野心を示す数字を挙げた。 主要キャラクター82人だ。「近年、このような作り方のアニメはあまりないと思います。この複雑で豊かな人間ドラマを楽しんでもらえたら」と語った。
『Devil's Crest』 は11月6日にPrime Videoで配信開始。川原の新たなホラーに挑戦するか、それともSAOの思い出のままでいるか。コメントで教えてほしい。
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