
善良なる異端の街
完結善良なる異端の街
7つの短編からなる作品集。日常と非日常が交錯する世界を、作者特有の視点で描き出す。ある物語では、学級委員のキョウコが家族についての作文をクラスメートの前で読み上げる。奇妙な宗教を信仰する母、万引きを繰り返す反抗的な姉、そして実の親にしばしば追い回される父。それでもキョウコは、そんな父に深い愛情を抱いている。
他の作品では、風変わりな店で働くウェイトレス、砂漠で迷子になった旅人、兵士となった女子学生、家族経営のレストランに集う客たちなど、極限状況に置かれた人物たちが登場する。独自のビジュアルスタイルと予測不能な展開で、各物語はアクション、冒険、ドラマを織り交ぜながら、人間の奇妙さと異質なものの美しさを浮き彫りにする。