
大正処女御伽話
完結大正処女御伽話
大正時代。裕福で有力な家の末っ子である志磨珠彦は、事故で母を失い、右腕の自由も失った。父はその障がいを恥じ、珠彦を家族から遠ざけ、すべてから離れた田舎の家へと追いやる。そこで珠彦は、自分の人生は終わったと思い込み、苦しみと孤独に閉じこもる日々を送っていた。
そんなある日、立花夕月という若い娘が珠彦の家の戸を叩く。父が、珠彦の妻として世話をするために彼女を送り込んだのだった。明るく、芯の強い夕月は家に住み着き、家事も珠彦の世話も、その自然な振る舞いでこなし始める。その姿に、珠彦はすっかり戸惑ってしまう。
夕月の存在は、珠彦の灰色だった日常に少しずつ光を取り戻していく。共に暮らす中で、珠彦は過去の傷を癒やし始め、彼女とともに、思いがけない初恋の感情に目覚めていく。
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