
大正オトメ御伽話
完結大正オトメ御伽話
志摩珠彦は、事故で右手の自由を失った厭世的な青年。裕福な家族の命により、遠く離れた田舎家で孤独に暮らしていた。自分の人生は終わったと思い込み、読書と苦悩に明け暮れ、ただ苦しみが終わる日を待つだけの日々を送っている。
ある雪の夜、立花夕月と名乗る謎めいた少女が彼の家を訪ねてくる。彼女は珠彦の許嫁だと告げる。借金の返済のために家族に売られた夕月は、甲斐甲斐しく珠彦の世話を焼こうと決意していた。彼女の明るさと献身的な姿は、次第に珠彦の凍てついた心を溶かし、孤独な生活に一筋の希望をもたらしていく。
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