
スーパーカブ
連載中スーパーカブ
高校2年の夏の初め、小熊の母親は「さようなら」と一言だけ書かれた置き手紙を残して家を出て行った。少女はひとり残され、親も友達も趣味もなく、自分には何もないと心の中で繰り返すだけの日々を送る。
ふとした出会いから、小熊はいわくつきの中古のホンダ・スーパーカブを購入する。それをきっかけに、彼女は自分の足で動き始め、バイクで学校に通い、それまで知らなかった日常や場所を発見していく。単なる移動手段だったカブは、少しずつ他の日々とは違う時間の中心となり、やがて新しい人々が彼女の人生に入ってくる扉となる。
走るたびに、小熊は自分の身の回りのことを自分でできるようになり、行き先を自分で決めることを学んでいく。小さなバイクは、彼女にとって久しぶりの相棒であり、長い間なかった最初のつながりを与えてくれるのだった。
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