
百日紅
完結百日紅
江戸後期、浮世絵師・葛飾北斎の娘、お栄は、父の工房で助手として働いている。若いながらも天性の画才を持ち、父が描きかけのまま残した作品を仕上げることもしばしば。ふたりは19世紀の江戸で、注文制作や風変わりな依頼人たち、そして芸術の完成を追い求める日々を送る、自由気ままな暮らしを共にしている。
しかし、父と娘の関係は、芸術に取り憑かれ家族を省みることの少ない天才・北斎の気まぐれな性格に大きく左右される。お栄は、男の世界である浮世絵の世界で自らの道を切り開こうとしながら、父の影と向き合わなければならない。日々の小さな出来事を積み重ねるように、本作は芸術のために生きることの犠牲と、複雑な家族のありようを描き出す。
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