
小説版 グラスリップ
完結小説版 グラスリップ
ガラス工芸家の家に生まれた深水透子は、友人の家にある喫茶店「カゼミチ」で穏やかな日々を送っていた。高校3年生の夏休み、その静かな日常に転校生の沖倉駆がふと現れる。
駆は透子に、自分には未来の声が聞こえると打ち明ける。まだ起きていない出来事を前もって知ることができるというその言葉に、透子は戸惑いながらも強く心を引かれていく。やがて、これからの自分たちに何が訪れるのかを知ることができるかもしれないという可能性を前に、透子は自分の内側に今まで感じたことのないざわめきを覚え始める。
それは、無視しようとしても消えない感情だった。夏の光のなかで、透子と駆は運命と気持ちのあわいを少しずつ探りながら、かけがえのない時間を重ねていく。
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