
ふれるときこえる
完結ふれるときこえる
転校生の長永聡は、自分では呪いだと思っている能力を持っている。誰かに触れられると、その人の心の声が聞こえてしまうのだ。そのため、彼女はあらゆる接触を避けて生きてきた。ある雨の午後、神社で雨宿りをしていると、クラスメイトの泉沢颯が彼女を見つけ、傘を差し出してくれる。
学校では、その容姿と性格のせいで周囲から孤立していた聡だったが、颯は彼女に優しく接してくれ、やがて彼に恋をする。しかし、その想いには代償があった。能力が颯へと移り、彼は周囲の人々の心の声を聞くようになってしまう。最も辛かったのは、彼が好意を寄せる結川美桜の心の声が、友人の白瀬匠に向けられた恋心だったことだ。
他人の心を否応なく読まされることに絶望した颯に、聡は呪いの正体を明かし、一つの解決策を提示する。自分が彼への想いを断ち切れば、能力は消える。そのためには、美桜と颯を結ばせる必要があるのだった。
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