
“文学少女”と死にたがりの道化【ピエロ】
完結“文学少女”と死にたがりの道化【ピエロ】
井上心葉は、過去を隠して生きる高校二年生。井上ミウというペンネームで発表した小説が賞を受賞し、一躍脚光を浴びるが、重圧と期待に押しつぶされ、心を閉ざした少年になってしまった。今の彼に残された唯一の役目は、文芸部の風変わりな部長・天野遠子のために、毎日短い物語を書くことだけだった。
自らを“文学少女”と称する遠子の正体は、物語を糧とする妖怪だった。彼女は本のページをちぎっては口に運び、心葉の紡ぐ物語を日々の糧としている。現実と虚構の境界が揺らぎ始める中、二人は学校の片隅にある文芸部で、奇妙な二人組として過ごしていた。
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