
Hundred Demon Spectrum
完結人ならざる者たちが人間の世界のすぐ隣に潜む世の中、妖怪たちの国・桃都で、霊医の桃夭はその技をふるっている。完全な善でもなければ、完全な悪でもない。彼女の存在そのものが、妖怪たちにとっては希望であり、同時に恐怖でもある。金の鈴はむやみに鳴らされることはなく、彼女は魂の病に苦しむ妖怪たちを癒やし、人間を助けるのはごく稀なことだった。
若い僧侶と、人の姿をした蛇の妖怪を連れ、桃夭は伝説の『百妖譜』を探して世界を旅する。その道中で、彼女は数多くの妖怪たちの物語と出会う。それぞれが自らの苦しみを背負っている。これらの出会いを通じて、彼らの悲しみの根源と、桃夭自身をめぐる謎が明らかになっていく。善と悪の境界線は、旅の一歩ごとに曖昧になっていくのだった。