
あさっての方向。
完結あさっての方向。
夏が近づく頃、五百川からだはもうすぐ中学生になろうとしている少女。野上椒子は留学から帰国したばかりの若い女性で、からだの兄・尋の元恋人だった。帰国したその日、からだは椒子を兄や友人たちと一緒に海へと連れ出す。からだは尋を昔から知っていたのだ。
アメリカに一人残されたことを尋に対して恨んでいた椒子は、からだに「子どもじみた関係だ」と言い放つ。子ども扱いされることを何よりも嫌っていたからだは、その言葉に深く傷つく。その日の夕方、椒子は神社で願い事をするからだを見つける。願いは「大人になりたい」ということ。すると驚くべきことに願いは叶い、からだはその場で若い女性へと変貌してしまう。同時に、椒子は大人としての年齢を失い、十一歳ほどの姿まで若返ってしまった。
入れ替わってしまった二人の人生。からだは憧れていた大人の姿を手に入れ、椒子は失った子ども時代を再び生きることになる。夏の海辺の町を舞台に、願いがもたらした不思議な出来事が二人の心を少しずつ変えていく。
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2006
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