
泡沫に笑う
完結泡沫に笑う
六百年前の鎌倉時代、農民としての暮らしを捨てるよう命じられた雲英景光は、琵琶湖のほとりへと連れて行かれ、雲英神社の頭領となる。彼に託された新たな使命は、神社に宿る精霊・牡丹の盾となることだった。普段は穏やかでありながら計り知れない力を持つこの存在を呼び出すためには、陰陽師の一族全員を犠牲にする必要があった。なぜなら、三百年ごとに目覚める巨大な蛇にして災厄そのものであるオロチを封印するには、彼女の存在が不可欠だからである。
オロチが最後に封印されたとき、牡丹の運命は阿倍野雲雀という男と結びついた。彼は幼い頃から彼女を愛していると公言する人物である。それ以来、二人は幾度となく再会し、そのたびに互いへの想いを取り戻す運命を背負わされてきた。
今回、彼らは仲間たちの助けを借りながら、オロチの脅威に立ち向かい、彼らを追い続けてきた喪失と再会の輪廻を断ち切り、長い間手に入れることのできなかった幸福を探し求めなければならない。
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