
海が走るエンドロール
完結海が走るエンドロール
千野ウミ子は65歳。夫に先立たれたばかりで、情熱を注げるものが見つからない日々を送っていた。ある日、ビデオデッキが壊れたことをきっかけに、彼女は数十年ぶりに映画館へ足を運ぶ。そこは、かつて夫とよく通った場所だった。館内でウミ子の目を引いたのは映画そのものよりも、自分と同じように観客の反応をじっと見つめる一人の青年だった。
その青年は映画を学ぶ大学生、浜内カイ。出会って間もなく、カイはウミ子に「一緒に映画を作ってみませんか」と問いかける。その一言が、彼女の日常を大きく動かしていく。ウミ子は、自分の中に「何かを作りたい」「人がどう反応するかを見たい」という思いがカイと共通していることに気づく。
深く考え込む間もなく、ウミ子はカイと同じ映画学校に入学する。そこは年下の学生たちに囲まれた、彼女にとってまったく新しい世界だった。彼らの情熱や人間関係にとまどいながらも、映画制作を学ぶ中で、ウミ子は「残りの人生で自分は何をしたいのか」という問いにも向き合っていく。
関連作品
2027
もし気に入ったら、こちらもどうぞ
この作品とジャンルを共有する作品。