羅生門
完結羅生門
中世の日本。職を失った下人(げにん)が、雨宿りのため荒れ果てた都の正門、羅生門の下にたたずんでいた。都の荒廃とあたりに満ちる悲惨さを目の当たりにしながら、彼は飢え死にするか、それとも盗人になって生き延びるか、その選択に苦しむ。
絶望のなか、門の上に積まれた死体から髪を抜き、鬘(かつら)にしようとする老婆の姿を目にする。問い詰める下人に対し、老婆は誰もが生きるために必要なことをしているのだと自らの行いを正当化する。その言葉をきっかけに、下人の心のうちに、無法の世における道徳と生存をめぐる問いがわき起こる。
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1994
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