
男柔侠伝
完結男柔侠伝
1962年4月。21歳の柳貫一は、梁山泊道場での稽古に明け暮れていた。ある日、彼のもとを一人の美しいイタリア人女性、アンナ・デル・ストッパが訪れる。ブロンドの髪を持つ彼女は、かつての師である船山先生からの紹介状を携えていた。アンナは大阪の大学で学び、卒業したばかりだという。彼女の父は船山の友人であり、船山がシチリアに道場を開くのを援助した人物だった。
船山先生は、貫一に先遣の指導者としてシチリアへ渡ってほしいと望んでいた。九段の闘いで味わった喪失感から逃れるように、貫一はその依頼を引き受ける。しかし、イタリアの島で彼を待っていたのは、単なる指導の任務とはほど遠いものだった。
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