
ねじ式
完結ねじ式
見知らぬ浜辺にたどり着いた男は、クラゲに腕を噛まれ、静脈から血を流しながら医者を求めて街を彷徨う。表題作「ねじ式」は、日常が不意に裂け、不安と幻想が滲み出す傑作短編である。
本書には「ねじ式」を含む十一編を収録。沼で謎の女と出会う狩人、鳥を世話するカップル、得体の知れない雨のなかキノコ狩りへ向かう少年と祖父など、どの物語も平凡な風景が少しずつ傾き、夢と現実の境界が溶けていく。
日常のすぐ隣にある異界を、静かな筆致で描き出す短編集。
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