
波打際のむろみさん
完結波打際のむろみさん
向島拓朗は孤独な高校生で、埠頭で釣りをして日々を過ごしていた。ある日、彼の釣り針に引っかかったのは、見た目は少女のようでありながら数千年を生きてきた人魚・むろみだった。彼女は自分の存在について深く考えたことがなく、博多弁を話し、甘いものと酒に目がなく、その性格は奇妙で混沌としている。
その出会いをきっかけに、拓朗が釣りに行くたびにむろみが現れては彼の日常をかき乱す。二人のとりとめのない会話やむろみの突飛な行動に巻き込まれ、やがて周囲には彼らと同じくらい風変わりな登場人物たちが集まってくる。拓朗の日常は荒唐無稽な出来事で溢れ、むろみは自分なりの方法で人間の世界を理解しようとする。
偶然の出会いから始まった二人の関係は、奇妙でありながらも楽しい友情へと変わっていく。ギャグとすれ違いが絶えない日々を送る中で、むろみの長い生涯と数千年にわたる過去には、少しずつ表面に浮かび上がってくる秘密が隠されていた。
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