
萩尾望都-愛の宝石-
完結萩尾望都-愛の宝石-
日本を代表する漫画家のひとりである萩尾望都が贈る、9編からなる短編集。日常と非日常のあわいを描きながら、愛、喪失、夢といった人間の感情の機微を独自の視点で浮かび上がらせる。一編一編が独立した作品でありながら、全体を通して、忘れがたい世界と人物を生み出す萩尾の豊かな才能が示されている。
収録作品には、新しい義理の妹の到来に戸惑う少女の物語、不思議な生き物を守る少年の物語、人生の隠喩へと変わる旅の物語などが含まれる。さらにSF、心理劇、コメディまでをも網羅し、どの作品にも萩尾ならではの筆致が息づいている。
気品ある画風と深い感受性によって、存在の美しさとはかなさを描き出す本作は、優れた漫画を愛する読者にとって必携の一冊である。