
銀の風遠い刻―小田切ほたる短編集―
完結銀の風遠い刻―小田切ほたる短編集―
遠い昔、ある姫君は銀色の悪魔を恐れなかった。それから幾年もの時が流れ、彼女の魂は新たな生を受けて生まれ変わる。あの出会いの記憶は、もうどこにも残っていない。人と魔が交錯する世界で、運命は彼女を再びあの異形の者と対峙させることになる。
銀色の悪魔は、古より続く絆によって彼女と結ばれ、失ったものを取り戻そうと再びその前に現れる。転生した姫君は、自らが覚えていない過去と向き合い、二つの世界を隔てる壁を愛が乗り越えられるのかを、自らの心に問うことになる。