ビブリオ漫画文庫
完結ビブリオ漫画文庫
本をこよなく愛する山田英夫が編んだ、読書と古書の世界をめぐる19の短編漫画集。古書店や図書館、謎めいた一冊の本を舞台に、それぞれの物語が人と本との関わりを丁寧に描き出す。ページをめくるたびに、紙の感触やインクの匂いまで感じられるような作品が並ぶ。
楳図かずお、松本零士、久住昌之らが手がけた作品は、ホラーからノスタルジー、日常の機微、幻想まで多様なジャンルに及ぶ。風変わりな書店主、熱心な収集家、孤独な読者たちが登場し、それぞれの視点から本への愛着や執着が浮かび上がる。
一冊の本との出会いが人生を変える瞬間や、長年連れ添った本への別れなど、短い中にも深い余韻が残る。活字の力を静かに、そして力強く讃えるアンソロジーである。