
アオハル・ワンスモア
連載中アオハル・ワンスモア
小林勇人は、今も覚えている。高校の図書室に差し込む金色の光と、いつも美しく、決して手の届かなかった大西律のことを。あの頃、勇人は身を乗り出して律にキスを奪い、律は何も問わず、二人の間に名前を与えないまま、それを受け入れていた。やがて高校生活が終わり、二人はその関係を定義しないまま別れていった。
それから数年後、運命は二人を職場で再会させる。律は相変わらず人を惹きつけてやまず、勇人が葬ったはずの感情は激しく蘇る。今なら、あの頃に抱いた想いに名前をつけられる。だが、もう遅すぎるのかもしれない。追い詰められた勇人は、無謀な提案をする。「もう一度だけ、俺たちの青春をやり直そう」と。
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