
愛人
完結愛人
吉住生は、末期の病と10年にわたり闘い、自らの死が近いことを悟っている青年である。孤独と存在の虚しさに苛まれて育った彼は、人生の終わりを迎える者に慰めと心の支えを与えるために遺伝子設計された存在、AGH-RMSの同伴を申請することを決意する。
生のもとに派遣されたのは、自分と同い年ほどの少女の姿をしたAGH-RMS、愛。二人の関係を通して、生は生きる新たな意味を見出していく。一方の愛もまた、生に注ぐ純粋な愛によって、自らの個性を育んでいく。しかし、その儚い幸福は、全人類の未来を脅かす世界的な紛争によって危うくされていく。