『八仙』が年間最優秀アニメーション長編賞を受賞
牟正洋監督による成都発の作品が、中国興行収入20億元超えに続き新たな評価を得た。
映画 『八仙』 が、第5回中国電影美術学会賞で年間最優秀アニメーション長編賞を受賞した。発表は10月25日に行われ、賞はオリエンタル・ドリームワークス副社長で本作のVFXスーパーバイザーを務める王国平が受け取った。
牟正洋が監督・脚本を手がけた本作は、八仙の古典神話を題材に、中国の伝統美術に根ざしたビジュアルスタイル「国風」の美学で再構築している。物語はごく普通の8人がやがて英雄になっていく姿を、コメディとアクション、忠誠心や助け合いのメッセージとともに描く。
数字もこの受賞を裏付けている。中国での興行収入は20億元を超え、観客の評価も高く、猫眼で9.7、淘票票で9.6、豆瓣で8.2を記録した。中国のアニメーション映画が批評面と興行面でこれほどのバランスを取るのは珍しい。
VFXの仕事への評価
授賞式で王国平は学術対話に参加し、本作のビジュアル制作過程を説明した。彼の言葉によれば、チームは現代的な映像言語を用いて八仙の物語を再構築するという考えで取り組み、東洋的な美学がすべてのフレームに反映されるよう心を配ったという。
この受賞は、地元の神話をアニメーション映画へ翻案することに長らく力を入れてきたオリエンタル・ドリームワークスにとっても追い風となる。王国平は、中国の伝統文化を探求し続け、その視覚的特徴を備えた作品をさらに生み出していくと述べた。
本作は中国市場の外にも出ている。海外で公開されたことは伝えられているが、どの国で、どのような配給だったかは明記されていない。とはいえ、中国神話に根ざした物語を他地域の観客に届けるという意図は明確だ。
この受賞により、 『八仙』 は一つの充実した区切りを迎えた。オリエンタル・ドリームワークスが伝統的な伝説に基づく次のアニメーションプロジェクトを近く発表するかどうかが注目される。
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