
憑物語
完結憑物語
阿良々木暦は、現実と怪異の境界に長く身を置きすぎた。半吸血鬼という特異な体質は少しずつ代償を求め、今や彼自身の身体に、人間ではなくなりつつある兆候が現れ始めている。
もはや問題は、周囲の人々を襲う怪異から彼らを救うことではない。自分自身をどうするかを決めることだ。人間性を保ちたいのなら、怪異を通じて築いてきた絆を手放さなければならない。彼らのそばにいることを選ぶのなら、人間として残されたものを犠牲にしなければならない。
どちらの選択にも喪失がつきまとい、その決断が、はじめから選択の積み重ねで紡がれてきた物語の結末を左右することになる。
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