
君ノ声
完結君ノ声
大正時代の日本。京極一成は、他人の心の声が聞こえるという特別な力のおかげで、商社を繁盛させていた。その力で商談をまとめ、嘘を見抜いてきたが、そのせいで人を信じられず、心はすさんでいた。
人脈を広げるため、華族の娘・諏訪部奈々に結婚を申し込む。彼女と出会った一成は、二つのことに気づく。彼女は声を出せないこと、そして初めて、相手の心の声が聞こえないこと。
奈々の仕草や行動だけを頼りに、一成は彼女を理解し、心を読めない相手と共に生きる術を学んでいく。不器用ながらも、小さな幸せに満ちた結婚生活が始まる。