
青い鱗と砂の街
完結青い鱗と砂の街
青山時子は小学六年生。東京から父とともに、静かな海辺の町・砂森へ引っ越し、祖母と暮らし始める。その背景には、それまでの幸せな日常を壊してしまうある出来事があった。波の音を聞くたび、時子は遠い幼い日の記憶を思い出す。七年前、海でおぼれかけた自分を助けてくれたのは、人魚の男だった。
新しい生活に慣れていく中で、時子は砂森が海に棲む人魚や半魚人の伝説で知られる土地だと知る。しかし、その存在を信じる者ばかりではない。懐疑的な同級生・鳴海陽介のように。時子は、海の精霊と海の生き物たちへの感謝を捧げる毎年恒例の夏祭りの存在を知り、それが自分の周りに広がる謎を解く鍵になるのではないかと考える。
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