
たとえとどかぬ糸だとしても
完結たとえとどかぬ糸だとしても
鳴瀬うたは、兄の怜一とその妻である薫と一緒に暮らしている。穏やかであるはずの同居生活は、うたが幼なじみでもある義姉の薫に恋をしていると自覚したことで、複雑なものになっていく。その想いに応えることはできず、うたは黙って気持ちを抱え続けようとするが、心の内を打ち明けられるのは友人の黒江だけだった。\n\n叶わない恋を乗り越えようと決意したうたは、薫から距離を置き始める。しかし、兄の結婚生活に最初のひびが入り始めると、薫はうたを頼り、そばにいることを求めるようになる。その新たな近しさは、うたが手放したいと願う想いをかえって燃え上がらせるばかりで、同居生活はますます耐えがたいものになっていく。
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