少年の夏
完結少年の夏
少年はひとり、誰もいない浜辺の砂の上を歩いていく。腰を下ろし、やがて大勢の人々がやってきて海を楽しみ、去っていく様子を眺める。彼らが残していったのは、散らかったゴミだけだった。やがて場面は病院の診察室へと移り変わる。葉巻をふかす老人が、自分より若く痩せた男と向き合い、癌のこと、金のこと、そして遺産を家族のなかに残せるかどうかについて話している。
少年は立ち上がり、砂を払って家への帰り道を歩きはじめる。つかの間の夏の歓びと、病と経済的不安という厳しい現実。そのふたつの世界のあいだで、子どもの無垢と大人の人生の過酷さを対比させる静かな物語が紡がれていく。
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1986
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