
クジラの子らは砂上に歌う
完結クジラの子らは砂上に歌う
チャクロは十四歳の少年で、広大な砂の海をあてもなく漂う島、泥クジラの記録係を務めている。彼の務めは、住民たちの生と死を記録することだ。この島の人々は、サイミアと呼ばれる力を代償に寿命を縮める「印持ち」と、その力を持たない代わりに通常の寿命を持つ「無印」に分かれている。
単調だった共同体の日常は、ある遠征隊が外の島で、記憶を失い傷ついた少女を発見したことで一変する。リコスと名付けられたその少女は、泥クジラの住民とはまったく異なる人生を物語る戦闘能力を見せつける。
彼女の到来は、島に不穏な問いをもたらす。これまで誰一人として外部の人間を見たことがなかったのだ。しかも少女は、彼ら自身よりも泥クジラのことを知っているように思える。この出会いをきっかけに、チャクロは泥クジラの外に隠されたものごとを知り始める。それは彼の運命を予測不能な形で変えていくことになる。
関連作品
もし気に入ったら、こちらもどうぞ
この作品とジャンルを共有する作品。