
イキガミ
完結イキガミ
ディストピアと化した日本では、政府が国家繁栄法を施行していた。毎日、18歳から24歳の国民から無作為に一人が選ばれ、国のために命を落とす。選ばれた者には「イキガミ」と呼ばれる死亡告知書が届き、ナノカプセルが命を絶つまでの猶予は24時間。表向きの目的は、社会の無関心を揺さぶり、生きることの価値を思い出させることだった。
藤本ケンゴは、この死亡告知書の配達人として働き始めたばかり。制度に疑問を抱き、国家警察に監視されていると感じながらも、法律に意味があるのかを理解したいという思いから任務を遂行する。しかし、配達を重ねるたびに、彼は向き合いたくない答えへと近づいていく。
死刑囚となった人々を通して、本作は余命わずかと知った人間が何をするのかを描き出す。善意の行為から激情に駆られた犯罪まで、その選択は周囲の人々を変え、ケンゴにいつまで協力し続けるのかを問いかける。
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2021