
日出処の天子
完結日出処の天子
飛鳥時代の前夜、有力豪族・蘇我氏の跡取りである毛人は、十四歳で宮廷に初めて参内する。そこで出会ったのは、冷たく計算高い知性と美しさを放つ十歳の皇子・厩戸だった。この出会いが、やがて複雑で激しい関係の始まりとなる。
やがて日本を統一する聖徳太子となる運命を背負う厩戸は、巧みな策略で周囲を操る政治家であり、神秘家でもあった。しかし彼は毛人の中にただ一つの弱点を見出す。それは、自らの制御と時代の規範を揺るがす、深く絶望的なまでの惹かれ合いだった。二人の絆は、権力と野心、そして高まる政治的緊張を背景に紡がれていく。
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