Lucca Comics & Games 2026、60周年で永井豪とスポ根にオマージュ
イタリアのフェスティバルが日本専用パビリオンを発表。マジンガーZ、デビルマン、スポーツ漫画の古典の展示を実施。
第60回 Lucca Comics & Games の日程とプログラムが発表された。イタリアのフェスティバルは2026年10月28日から11月1日までルッカの歴史地区で開催され、「Legacy」をテーマに、特に日本に焦点を当てた内容となる。
注目企画のひとつが「Go Nagai: sol, corazón y acero(永井豪:太陽、心、鋼)」。メカとアニメの歴史を変えた漫画家に捧げる展示で、10月28日から11月1日までFondazione Banca del Monteで見ることができる。
展示は永井のキャリアを決定づけたロボットたちに焦点を当てる。 マジンガーZ と ゴールドライタン が展示の中心を占める。前者は日本におけるメカジャンルの金字塔として、後者は1978年以降イタリアで社会現象となった作品として扱われる。 鋼鉄ジーグ、 グレートマジンガー 、 ゲッターロボにもスペースが割かれている。
展示の後半では デビルマンに踏み込む。内なる悪という概念に挑発的な転換をもたらした永井の作品だ。展示の最後を飾るのは、作者自身が描いた 神曲 の漫画版で、ギュスターヴ・ドレの挿絵から部分的に着想を得ている。
2025年版フェスティバルのストレンジャー・シングス パビリオン。スポ根がジャパンタウンに登場
フェスティバルの日本パビリオンでは「Spokon: deporte, lágrimas y victoria(スポ根:スポーツ、涙、勝利)」も開催される。スポーツ漫画に捧げる展示だ。スポ根という言葉は「sport」と「spirit」の組み合わせから生まれ、展示ではジャンルの基礎を築いた古典からその進化をたどる。
展示には あしたのジョー、 アタックNo.1 (Attack No. 1)、 エースをねらえ! 、 巨人の星といった作品が並ぶ。その後、 キャプテン翼 (Captain Tsubasa)や SLAM DUNKなど80年代、90年代の大ヒット作へと移り、最後は ハイキュー!! や ブルーロックといった近年の現象的作品で締めくくられる。
展示では原画、アニメのセル画、日本の関連商品、イタリアのプロモーション資料が集められる。スポーツ競技がいかにして犠牲、決意、贖罪の物語へと変わったかを示すのが狙いだ。キュレーションはGiorgia Vecchiniが担当し、Alessandro Apredaが支援する。
記録的な規模の開催
主催者は2026年がフェスティバル史上最多のブースとパビリオンを擁する回になると発表した。城壁の広場や要塞に10のテーマパビリオンが設けられ、コミックエリアには80以上のイタリア国内外の出版社が集まる。
ゲストは400名を超え、ヨーロッパ、アメリカ、アジアから参加する。日本人クリエイター15名、台湾人5名、中国人2名、韓国人3名が名を連ねる。フランク・ミラー、ジョナサン・ヒックマン、ブライアン・マイケル・ベンディス、パコ・ロカ、ティリー・ウォールデンらも参加する。
公式ポスターはアメリカンコミックでの経歴を持つイタリア人アーティスト、クラウディオ・カステリーニが手がける。イラストには過去のポスターのキャラクターたちが集い、スーパーヒロインが鉛筆を持ち上げようとする少女を抱えている。今年のテーマが掲げる世代交代への直接的なオマージュだ。
クラウディオ・カステリーニがデザインしたLucca Comics & Games 2026の公式ポスター。60周年のメイン展示
アニバーサリーの中心企画は「Lucca Legacy: a comics and games story」で、10月3日にPalazzo Guinigiの2階で開幕する。展示は9つのセクションに分かれ、フェスティバルの60年の歴史を振り返る。
歴史的なポスター、受賞作家、受賞ゲームに捧げる部屋がある。感覚体験ができる「Dreamers Room」や、実際にテーブルでタイトルを試せる「Hall of Games」も設けられる。展示の最後は「The Vault」で、来場者がフェスティバルでの自身の体験にまつわる品を預けられる保管庫となっている。
さらにRai Culturaがドキュメンタリー 「60 volte Lucca: la storia avventurosa di Lucca Comics & Games」を制作しており、10月27日にRai 5で放送された後、RaiPlayで配信される。
フェスティバルは10月28日にTeatro del Giglioでのオープニングで幕を開け、公式ポスターと、アングレームでプティ・フォーヴ賞を受賞したLouise Stéphantによるバリアント版が披露される。
60周年のルッカを体験するために海を渡ってみたい? どの展示が一番気になるか、コメントで教えてほしい。
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