
童夢
完結童夢
見た目はか弱い老人だが、その心は歪みきっている。彼は超能力を駆使し、団地の住人たちを誰にも気づかれないまま静かに支配していた。隣人たちを操り人形のようにし、観察し、思いのままに動かし、その生死すらも決める。まるで日常という小さな世界の絶対的な支配者であるかのように。
その見えざる支配は、一人の少女が団地に引っ越してきたことで崩れ去る。彼女もまた強力な超能力を秘めており、その存在は老人の注意を即座に引きつけた。互いを不気味に感じ取るだけだった二人の関係は、やがて一歩も引かない異能の頭脳同士による対決へと変わっていく。
団地は心理戦の戦場と化し、廊下や屋上、住居の間で力が交錯する。他の住人たちも、誰にも理解できず、逃れることもできない争いに巻き込まれていく。
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