
零落
完結零落
漫画家・深澤薫は、初の長期連載を終えたばかりだった。何年も描くことに身を捧げてきたものの、次回作のアイデアは浮かばず、結婚生活は崩れかけ、かつて漫画に対して抱いていた情熱も失われていた。売上を最優先する業界のなかで、彼の創作への思いはすり減り、今は埋めがたい虚しさだけが残っている。
新しいヒット作を生み出す方法を模索しながら、薫は孤独や編集者からのプレッシャー、そして自分を見失った感覚と向き合っていく。どんな選択をしても、かつての自分から少しずつ遠ざかっていくように思えるのだった。
本作は、もう描き続けたいのか、そもそも描くことができるのかさえ分からなくなった一人の作家の漂流を描いていく。
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