
娘の友達
完結娘の友達
浩介は役を演じることに慣れていた。家では理想の父親、職場では模範的な上司。そんな二重生活が彼を静かにすり減らし、ありのままの自分を見せる余地はどこにもなかった。
すべてが変わるのは、娘の友達と出会ったとき。彼女といると、久しぶりに自分自身でいられる。疲れ果てた心が癒されていくのを感じる。しかし、芽生え始めたこの感情は、あってはならないものだと浩介は知っていた。
自分らしくありたいという願いと、社会が許さない関係への罪悪感の狭間で、浩介はこれまで築いてきた人生を崩しかねない関係へと足を踏み入れていく。