
Marieの奏でる音楽
完結Marieの奏でる音楽
ピリトは、天空を周回し人々を見守る機械の女神マリーによって守られた理想郷。職人の街ギルでは、技術の進歩もほとんどなく、素朴で平和な日々が続いている。そこに暮らすピピは、街一番の機械職人の娘で、明るく誰からも愛される少女だ。
ピピは幼なじみのカイに恋をしている。カイは人の耳には聞こえない音を聞き取る特別な力を持ち、世界の平和と調和を保つと言われるマリーの音楽を聴くことのできる唯一の存在だった。しかし、その音を聞き、女神の目を通して自分自身の姿を幻視するたびに、カイのマリーへの想いは深まっていく。
マリーへの執着と答えを求める探求心は、やがてカイを機械の女神とこの世界の仕組みに隠された驚くべき真実へと導いていく。そして、誰もが当たり前だと思っていた幸福と秩序が、根底から問い直されることになる。