
花と星
完結花と星
花井は中学時代、無敗を誇る卓球の有望選手だった。数々の大会で優勝し、自信に満ちていた彼女だったが、見知らぬ相手にあっけないほど完敗したことで、その自信は音を立てて崩れ去る。屈辱を引きずったまま連敗を重ね、敗北感から抜け出せなくなってしまった。
高校入学を機に、花井は卓球をやめ、普通の学校生活を送ろうと決意する。しかし運命は、彼女を再びあの因縁の相手と引き合わせる。その少女もまた卓球から離れていた。新しいクラスメートとなった彼女は冷たく距離を置く態度を崩さず、花井はそれを自分への軽蔑だと受け取り、せっかく手に入れた平穏な日々が脅かされるように感じていた。
ある日、授業中に居眠りをしていたその少女を起こした花井は、思いがけず微笑むような眼差しと、親密で不意な仕草に直面する。その後、自分たちが登場する夢を見たのだという告白が花井の混乱に拍車をかける。からかわれていると思い込み、その言葉を拒絶する花井だったが、謎めいたライバルは羞恥に沈んでしまうのだった。
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