
空ろの箱と零のマリア
完結空ろの箱と零のマリア
星野一輝は、何よりも平穏な日常を大切にしていた。学校と友人との間で、特に波風も立たない日々を送っていた彼の前に、一人の転校生が現れるまでは。音無彩矢という、どこか距離を置いた謎めいた少女は、彼に不気味な宣告を突きつける。「あなたを壊すために来た」と。
彩矢は、これまでに何千回も彼と出会ってきたと主張し、一輝が覚えていない罪を理由に宣戦布告する。その瞬間から、彼の穏やかな日常は崩れ去り、恐怖と不安の渦に飲み込まれていく。やがて、友人たちの周りに隠されていた秘密が明らかになり始める。それは「箱」と呼ばれる謎の物体に結びついていた。
次々と明かされる真実と危険に巻き込まれながら、一輝は彩矢の背後に隠された真実と、現実そのものを書き換える力を持つ「願い」の正体に迫っていく。