
姉なるもの
連載中姉なるもの
蓮沼悠は事故で両親を失い、以来ずっと孤独を抱えながら親戚の家を転々としてきた。ようやく穏やかに暮らせていた叔父が入院することになり、一人残された悠は、これまで立ち入りを禁じられていた蔵へと足を踏み入れてしまう。
そこで出会ったのは、想像を絶する力を持つ悪魔・千代だった。彼女は悠の最も大切なものと引き換えに、願いを一つ叶えると持ちかける。家族の温もりを思い出せない悠が願ったのは、思いがけないこと——「姉になってほしい」ということだった。
その瞬間から、悠の日常は一変する。自らの正体を隠しながら姉であろうとする超常の存在との暮らしは、不気味でありながらも愛おしい出来事の連続だった。