
true tears
完結true tears
仲上慎一郎は高校生。学校では人気者で才色兼備の湯浅比呂美と一つ屋根の下で暮らしている。しかし家での比呂美は、母を亡くして以来、冷たく沈んだ様子を見せていた。密かに彼女に想いを寄せる慎一郎は、その姿を水彩画に描きながら、彼女の悲しみを癒やしたいと願いつつも、声をかける勇気を持てずにいた。
ある日、慎一郎は「必ず当たる呪いをかける」と噂される謎めいた少女、石動乃絵と出会う。乃絵が慎一郎に呪いをかけると、その呪いは彼女自身にはね返り、涙を流せなくなってしまう。自分の涙を取り戻すには、他人の涙が必要だという乃絵。慎一郎は、その涙を誰からもらえばいいのか心当たりがあった。
一方で、親友の野伏の悪ふざけや、呪いがもたらす奇妙な出来事に振り回されながら、慎一郎は隠された想いと口にできない願いが絡み合う三角関係の中へと巻き込まれていく。