
もののがたり
完結もののがたり
國中に住む少年・岐造馬(くなど ひょうま)は、物に宿る霊・付喪神(つくもがみ)を封じる役目を担う「塞神(さえのかみ)」の家系に生まれた。かつて大切な人を付喪神との激しい戦いで失って以来、彼はすべての付喪神を激しく憎み、和平的な手段を拒んで、出会う付喪神に力ずくで立ち向かっていた。\n\nそんな彼の態度を、宗家当主である祖父・岐造兵(くなど ぞうへい)は次期後継者として認められないと判断し、最後通告を突きつける。それは、六体の付喪神と共に暮らす少女・長月ぼたんのもとで生活すること、さもなくば破門というものだった。渋々ながらもその条件を受け入れた造馬は、すべてを奪った付喪神を探し出す決意を固める。\n\n一方で、二つの世界の均衡を揺るがす闇の力が迫りつつあった。造馬はぼたんを信じ、自らの憎しみを乗り越え、迫り来る脅威に立ち向かわなければならなくなる。