
風立ちぬ
完結風立ちぬ
堀越二郎は、幼い頃からイタリアの先駆者ジョヴァンニ・バッティスタ・カプローニに憧れ、飛行機の設計を夢見てきた。近視のためパイロットにはなれないものの、東京帝国大学で航空工学を学ぶ。1923年の関東大震災では、混乱のなかで出会った少女、里見菜穂子を助ける。
二郎が完璧な航空機を創り出すという理想を追い求める一方で、1920年代から30年代の日本は、やがて第二次世界大戦へと至る社会的・政治的な緊張に包まれていく。航空への情熱は変貌する国の現実と衝突し、菜穂子との関係は夢と犠牲、そして喪失のなかで育まれていく。