母のサポーター
完結母のサポーター
成人した息子が、母が病に伏した父を介護した日々を振り返る。日常のささやかな記憶を通して、母が自らの必要や夢を後回しにし、夫の安らぎだけにすべてを捧げていた姿がよみがえる。母は家庭の静かな支柱となり、家族を支え続けた。その強さを、息子は振り返ることで初めて深く理解する。\n\n物語の根底にあるのは父の病である。少しずつ父の健康を蝕み、母に休む間もない介護者の役割を強いる。その献身を目の当たりにしながら、息子は母が介護に身を削る姿に、憧れと無力感の間で揺れ動く。\n\n本作は、母の愛の見えない重みと、手遅れになるまで気づかれないことの多い犠牲を明かす、感謝の手紙である。
