
コゼットの肖像
完結コゼットの肖像
骨董品店で働く美術学生・倉橋英里は、古いヴェネチアンガラスの中に閉じ込められた少女の姿を発見する。魅了された彼は、彼女がその物体の中で別の存在を生きている様子を眺め続ける。彼の執着は募り、スケッチや思考を満たしていき、次第に現実から遠ざかり、友人たちの心配を招くようになる。
英里はついに少女との接触に成功する。彼女はコゼット・ドーヴェルニュと名乗り、18世紀に家族とともに殺された貴族だった。彼女は、婚約者であり画家のマルチェロ・オルランドによって魂をガラスに封じられたと明かす。彼女を解放するには、誰かが自らの意思で、殺人者の罪の罰を引き受けなければならないという。
恋心と崩れゆく現実の狭間で、英里はその結果を完全には理解できないまま、ある契約へと引きずり込まれていく。彼の世界とコゼットの世界の境界線が曖昧になっていく中で。
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