
ボビーに首ったけ
完結ボビーに首ったけ
野村明彦、17歳。通称ボビーは、バイクに心を奪われて生きている。成績は振るわず、勉強への関心も薄い彼は、大学進学を強く望む厳格な父親と絶えず衝突していた。そんな彼の心の支えは妹だけで、母親はどこか遠くにいる存在だった。
バイクの修理や掃除、そして走ることだけに明け暮れていたボビーの日常は、ある日突然動き出す。専門誌に載った彼の写真を見た同い年の少女から、一通の恋文が届いたのだ。無口なボビーは短い返事しか書けないが、思いがけないつながりが彼の世界に新しい風を吹き込む。しかし、学校をやめてバイク工場で働くという彼の決断が、家族との最後の対決を引き起こしてしまう。