赤い帽子
完結赤い帽子
二人の子どもが外で遊んでいると、一陣の風が赤い帽子をさらっていき、高い木のてっぺんに乗せてしまった。地面からは、手の届かない場所に落ち着いたその鮮やかな物体を見上げることしかできない。青い空と緑の自然が、帽子の生き生きとした色と対照をなす田園風景の中で、この場面は展開する。
風が帽子を枝の間でそっと揺らすと、まるで命を持っているかのように踊るその様子を、子どもたちは好奇心いっぱいに見つめる。そよ風は帽子と戯れ、左右に動かすが、落としはしない。子どもたちはじっと立ち尽くし、目でその一挙一動を追いながら、手の届かないものの美しさに心を奪われている。
この短い瞬間は、日常の静けさを切り取り、歌手・下成佐登子のメロディーに包まれている。音楽は場面に寄り添い、子ども時代と自然とのつかの間の出会いがもつ優しさと郷愁を際立たせる。
もし気に入ったら、こちらもどうぞ
この作品とジャンルを共有する作品。