
神々の山嶺
完結神々の山嶺
写真家・深町誠は、日本隊のエベレスト遠征に参加するためカトマンズを訪れる。小さな骨董品店で、1924年にアンドリュー・アーヴィンとともに世界最高峰への登頂を目指して消息を絶った登山家、ジョージ・マロリーのものと思われるカメラを見つける。
カメラは「毒蛇」と呼ばれる謎めいた男、ビカ・サンプの手に渡る。深町はその男が、数年前に表舞台から姿を消した伝説的な日本人登山家・羽生丈二ではないかと直感する。謎を解き明かそうと決意した深町は、羽生の過去と、長年にわたる長谷常雄との確執へと分け入っていく。
やがて調査は、誰よりも先に登ること、自らの限界を超え、相手の成し遂げたことを超えようとする執念の物語へと深町を引きずり込んでいく。彼らの心理を深く知ろうとするほどに、深町自身もまた、山と、追い求める真実の前にさらされていく。
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